【体験談】ドラマのような勘違いに・・・
営業マンをやっている29歳既婚の男です。
俺には2歳年下の弟がいまして、兄弟仲が良かった俺たちは成人した後もよく二人でつるんでいました。
仲が良いのはお互いが結婚した後も変わらずで、結婚後は互いの嫁を交えて家族ぐるみの付き合いへとなりました。
そして昨年の秋、弟から嫁を連れて1泊2日の旅行に行かないかと誘われたんです。
うちも弟夫婦もまだ子供がいなかったので、子供ができる前に4人で思い出作りをしておこうとのことでした。
俺も嫁もこれには大賛成。
旅行の計画はトントン拍子で進み、ちょうど仕事の休みが重なった某日、俺・俺の嫁・弟・弟の嫁の4人でとある旅館を訪れました。
部屋は俺夫婦と弟夫婦で二部屋借りたのですが、日中や夕食時は弟夫婦の部屋に集まって酒を飲みながら楽しい時を過ごしました。
夕食が終わって自分たちの部屋に戻りウトウトしていると、弟が俺の部屋を訪れ、一緒にひとっ風呂浴びに行かないかと誘ってきたんです。
この誘いに乗った俺は嫁を部屋に残して弟と大浴場へ。
しばらく二人で湯船に浸かったあと、弟は露天風呂に入ってくると言って俺と別れました。
俺は酒が入っていたせいもあり少しのぼせ気味だったため、それからすぐに大浴場を出て嫁が待つ部屋へと戻ったんです。
部屋に戻ると室内の電気は消されていて、嫁はすでに布団に入って眠っているみたいでした。
(せっかく弟夫婦と寝る部屋を分けたんだし…一発やるか。)
そう思った俺は、部屋の電気もつけないまま嫁の布団の中に忍び込みました。
それから相手の反応も待たずに浴衣の中へ手を入れ、胸やら陰部を激しく弄ってやったんです。
すると嫁は目が覚めたのか、俺に対して無言で抵抗してきました。
そのうぶな反応で妙に興奮した俺は、
嫁をねじ伏せて後ろから無理やり挿入してしまったんです。
「やめて…お願い…」
今にも泣きそうで、弱々しく発せられた声。
それは聞き慣れた嫁の声ではありませんでした。
俺がハッとなって手を止めたその時。
部屋の電気がついて、入り口付近に弟が立っていたんです。
「兄貴…何やってるんだ…?」
怒りで顔を真っ赤にしながら、震える声で俺に問いかける弟。
それもそのはず。
なにせ俺が直前まで交わっていたこの女性、実は自分の嫁ではなく、弟の嫁だったからです。
なんともマヌケな話ですが、風呂から上がっても酔いが冷めてなかった俺は、
自分の部屋と間違えてうっかり弟の部屋に入っていたのです。
そしてここからが大変でした。
俺は必死に弁明しましたが、弟の嫁を犯したことは紛れも無い事実。
弟は怒り狂い、弟の嫁はただただ泣いていました。
それからしばらくして、騒ぎに気付いた俺の嫁が隣の部屋から飛んできたんです。
嫁は事態を把握するや否や、俺と一緒になって弟夫婦に土下座。
夫が大変なことをしでかして申し訳ないとひたすら平謝りを繰り返しました。
しかし、それでも弟の怒りはなかなか収まってくれませんでした。
ついには俺の胸ぐらを掴み、今にも暴力沙汰に発展しそうな雰囲気に。
すると嫁は弟を制止し、彼に対してとんでもないことを言い出したんです。
「あの…弟さんと弟嫁さんさえよければなんですけど…
今日だけ夜の相手を交換してみませんか? それでおあいこってことで…」
これを聞いてフリーズする残りの3人。
それからしばらく沈黙が続いたあと、先ほどまで泣いていた弟の嫁がポツリと言いました。
「…私はそれでいい。それでこの場が収まるのなら…」
当の被害者本人がそう言うなら…ということで、弟は俺の嫁と、俺は弟の嫁と。
奇妙な話ではありますが、一夜だけお互いの相手を交換する形で話がまとまりました。
その後、俺と弟の嫁はそのまま部屋に残り、弟と俺の嫁は二人で隣の部屋へと消えていきました。
夜の相手を交換とは言ったものの、そもそも自分のせいでこんな事態になったわけで、俺は罪悪感から弟の嫁には指一本触れずに朝を迎えました。
それから隣の部屋へ消えた弟と俺の嫁と再会したわけですが、弟は怒っている様子もなく、いつもの落ち着いた彼に戻っていました。
嫁の方はというと…心なしか疲れた顔をしていました。
二人の間で行為が行われたのかどうか。
それを尋ねることは、俺にはできませんでした。
聞いてしまったら、嫁とも弟とも元の関係には戻れないような気がしたんです。
その後、俺たち4人は昨夜の一件には一切触れず、何事も無かったかのように仲良く2日目の旅行を終えました。
俺のせいで散々な旅行になってしまいましたが、もしあのとき嫁が助け舟を出してくれなかったらもっと酷いことになってたと思います。
体を張って助けてくれた嫁に、ただただ感謝です…